当社ではお客様よりご注文をいただいてから、当社屋内倉庫に在庫してある電機品を整備・試験し、試験に合格した品物だけを提供させていただいております。
再生品を使用することで低コスト、短納期で提供することができます。
トランス本体の試験および絶縁油の試験も当社で行っていますので、安全性、信頼性の面でもお客様に十分満足いただけるものと自負しております。
このページでは、配電用 6kV 油入トランス(変圧器)の整備および試験過程をご紹介します。
まず目視にてトランス全体を細部まで点検し、破損箇所がないかを検査します。破損箇所がないのを確認したその後、トランス本体の清掃を行い、塗装の程度によりタッチアップ仕上げか、もしくは全体塗装をして外観をきれいにします。
外観清掃および塗装が完了した後は試験の工程に移ります。
一次巻線、二次巻線-大地間、一次巻線-二次巻線について測定します。
直流を用いて測定します。全巻線の抵抗を測定し、測定値、測定した時の温度を記録します。
無負荷試験とは無負荷電流と無負荷電流損を測定するための試験です。
無負荷電流の測定は、任意の周囲温度で一次回路を開き、二次端子間に単相変圧器は定格周波数における正弦波形の定格電圧を、また、三相変圧器は定格周波数における平衡三相正弦波形の定格二次電圧を加えたときの電流を測定します。(三相変圧器の場合は、各相の平均値を求めます。)
無負荷試験の測定は、前項の場合における損失を測定します。
トランスの二次回路を短絡し、単相変圧器は定格周波数における正弦波の電圧を、また、三相変圧器は定格周波数における平衡三相正弦波の電圧を一次端子間に加え、二次回路にこの出力に相当する二次電流を生じさせる場合の損失および電圧を測定します。
トランスが相当の絶縁抵抗を(2)-1で持っていることを確認した後、定格電圧に対応した正弦波に近い電圧を1分間加えて行います。
絶縁油は劣化しますと酸価値が上がり、耐圧が下がるなどの諸性能が低下します。 当社では出荷前に絶縁油の試験も行い、成績が悪ければ入替を行っています。 合格した中古油でも、ご希望のお客様には新油で対応させていただきます。 この項目では絶縁油試験内容を説明させていただきます。
当社は酸価値の測定に、電気絶縁油全酸価簡易測定キット(中和呈色式)を使用しております。
専用のスポイトで判定する絶縁油を採取し、判定液入りの専用ガラス瓶に注入します。
撹拌した後、しばらく時間をおきます。静置後ガラス瓶の液体が2層に分離した後、上層部の色とチェックマンカラー(色見本)とを比較して(両者の透過光色)判定します。
専用の容器にて採取した絶縁油を、絶縁破壊電圧を測定する機械のカップに入れます。
そして耐電圧試験を行います。合計5回試験を行い、初めの1回を除く4回の平均値を測定値とします。
トランスについてご希望の製品が在庫にない場合や、詳細があいまいで判らない場合でも、お見積り・同等製品の提案等対応させていただきます。お気軽にご相談ください。